保険診療のご案内

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アトピー治療

アトピー性皮膚炎とは、強いかゆみのある湿疹を主な病変とする皮膚の病気で、良くなったり悪くなったりを繰り返します。

外用、内服、プロアクティブの各療法を、患者さまお一人おひとりにあわせて治療しています。また、アトピー性皮膚炎の症状が改善されないでお困りの患者さまには、デュピクセント中波紫外線療法の全身療法もご案内しています。

中波紫外線療法

中波紫外線療法で使用する機器

紫外線が持つ「免疫の働きを調節する作用」を活用した光線療法です。
一回当たりの照射時間が数秒から数十秒と短く、痛みがほとんど無いのも特徴です。

紫外線治療のメリット

  • 塗り薬の量が減る。
  • 改善が見られた場合には、再発までの期間が通常の治療よりも長くなる。
  • 湿疹ができている場合、痒みを早い段階から抑えることができる。

デュピクセント

デュピクセント

デュピクセントは、ステロイド外用剤など既存の治療を一定期間(6か月)続けても効果が不十分な15歳以上の患者さまが対象となる、非常に有用な新しい治療方法です。外用剤を塗る量や手間を減らせるだけでなく、かゆみの症状が改善することで良質な睡眠がとれるようにもなります。

デュピクセントの働き・効果

デュピクセントの働きと効果について

デュピクセントは、「IL-4」と「IL-13」という物質(サイトカイン)の働きを直接抑えることで、皮膚の2型炎症反応(TH2細胞による炎症)を抑制する新しいタイプのお薬です。
アトピー性皮膚炎の皮膚の内部に起きている炎症反応を抑えることによって、かゆみなどの症状や皮疹などの皮膚症状を改善します。

投与に注意が必要な方

デュピクセントに含まれる成分に対して、アレルギー反応を起こしたことのある方は投与できません。以下に当てはまる方は注意が必要です。

  • 寄生虫感染のある方
  • 生ワクチンを接種する予定のある方
  • 妊娠または妊娠している可能性がある方、授乳中の方
  • 高齢の方
  • 喘息等のアレルギー疾患をお持ちの方

現時点では自己注射が認められていないので、治療を続けるためには2週間に1回通院する必要があり、身体的、経済的負担が大きくなります。

乾癬(かんせん)治療

乾癬は、皮膚に赤く盛り上がった紅斑こうはんが発生し、その上を銀白色の鱗屑(りんせつ)がかさぶたのように覆うといった慢性的な皮膚疾患です。

乾癬は、主に5つの種類(尋常性乾癬、感染性関節炎、膿疱(のうほう)性乾癬、乾癬性紅皮(こうひ)症、滴状乾癬)があり、患者さんの多くは尋常性乾癬です。

乾癬の治療法

当院では患者さまの症状にあわせて、以下の療法を行っています。

中波紫外線療法

乾癬の中波紫外線療法で使用するエキシマライト

塗り薬だけでは良くならないときや、発疹の面積が広くなったときに、当院では、308エキシマライトという最新の治療器を用いた光線療法を行っています。患部だけに安全かつ効率的に照射することができるので、健全な皮膚に余分なダメージを与えない信頼性の高い治療法です。
痛みもなく、照射時間も数秒から数十秒程度と短時間ですので、安心して治療をお受けいただけます。

外用療法(塗り薬)

乾癬の基本的な治療は外用療法(塗り薬)です。塗り薬の成分は、主にステロイド外用薬とビタミンD3外用薬となります。
外用療法の治療効果を得るためには、決められたスケジュールで根気よく塗り続けることが大切です。

内服療法(のみ薬)

乾癬の治療に用いられる飲み薬には、主に皮膚の細胞が過剰に作られることを抑えるビタミンA誘導体、乾癬で活発になっている免疫反応を抑える免疫抑制薬、免疫にかかわる細胞の酵素の働きと炎症を抑えるPDE4阻害薬の3種類が保険適用となっています。

皮膚がんの診断

皮膚の検査による正確な診断

皮膚がんの早期発見と的確な診断のためには、皮膚の検査が必要です。

ダーモスコープによる所見

所見で使用するダーモスコープ

肉眼では判別が難しい皮膚の色素性病変を、ダーモスコープと呼ばれる観察機器で詳しく観察し、病変を発見した場合には生検が必要かどうかを判断します。
この検査は、皮膚の表面上を観察するだけなので、お体への負担はありません。

皮フ生検(病理診断)

生検で使用する顕微鏡

所見で生検が必要と判断された病変のすべて、もしくは一部を採取して顕微鏡で観察し、がんの徴候がないかを調べます。

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